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学府長挨拶

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知の統合により新たな領域を開拓する

統合新領域学府 学府長
廣田 正樹

2022年度はコロナ禍の中でスタートしました。この挨拶を書いている現在の時点でも基本的な感染予防対策を前提とした不自由な生活が続いておりますが、海外の状況をみますと着実に出口に向かっているようです。テレワークやオンライン会議などの新しい生活様式もすっかり定着したように見えますが、ポストコロナ時代の「知の交流」はどのような形態になっていくのでしょうか。未だはっきりしませんが、コロナ禍前の自然な形に回帰していくとのではないかと思われます。

統合新領域学府は、“未来の人類の課題に対処するには、これまでの学問の枠組みに収まらない新しい知の統合を創造するしかない”という予測の下、2009年に創設されました。学問を提供する側の論理ではなく、社会にある具体的対象が要求する問題に焦点を当てる「現場の統合知」を扱う大学院として構想されたものです。

社会に実在する本物の課題を取り上げて、学生と教員がチーム一丸となり、プロジェクトの中で学んでいく動的な研究教育の実践を目指しています。先駆的な活動として企業と連携し、従来では考えられない長期のインターンシップを実現してきましたが、現在では就職活動(採用活動)における大きな流れになっています。そして、大学が持つ知的な資産である図書館や研究博物館、そして伊都キャンパスという未来型の複合施設と周辺の大学街そのものを社会的な実践の場として活用する新しい大学院教育のモデルも構築してきました。

ユーザー感性学専攻は、2023年度より「ユーザー感性スタディーズ専攻」として改編される予定です。人間の“感性”への科学的探究、感性を育み表現することの探究、技術と感性の融合による新たな価値創造の仕組みの探究を目指した「より深い」学びの場を提供することを試みています。

オートモーティブサイエンス専攻では、カーボンニュートラル社会を実現するためにエネルギー効率の高い自動車、安全で快適なモビリティ社会の実現の実現に向け、理工学を始めとする自然科学だけでなく、人文・社会科学の知を動員し、それらを統合して解決する方法を学びます。

ライブラリーサイエンス専攻では、様々な情報の管理・提供に関する諸問題を、進展著しい著作権などの法律的な背景を踏まえて、図書館情報学、アーカイブズ学、情報科学等の知の統合により解決する方法を学びます。

いずれも細分化された学問領域からの従来のアプローチでは解けない諸問題に対して、社会という共同的な実践の現場に対する大局的な視点と使命感を持ち、未来へのプロジェクトとして「知の統合」を実行する社会的使命感のある学生を世に送り出すことを設置理念と考えています。

文系・理系の枠のとらわれずに新しいチャレンジを試みようとする精神の若い皆さん、広い視野から学びなおし新しい視点を掴み取りたい社会人の皆さん、統合新領域学府で一緒に学び、新しい世界を切り拓いていきましょう!

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